おはようございます。いぶです。
今回はシーズン10(2023年9月シーズン/レギュD後期:キタカミ一部解禁)で考察していたS個体値14のイダイナキバについて紹介しようと思います。
当時の構築記事は最終的に抜けたものの元々キバが入っているトリル構築だったので、併せて見ていただけると嬉しいです。
なんでレギュFの今、レギュDの時の考察を?
当時ある程度書いた後に疲れてやめていたのですが、知らないうちにこのポケモンが少し強化されたみたいなので活躍の場が増えると感じたからです。是非ご覧ください。
基礎情報
種族値:115-131-131-53-53-87
特性:こだいかっせい
タイプ:じめん・かくとう
かなり物理方面に寄った中速ポケモンです。
よくある育成としては以下の3つが挙げられます。
- DSやhdS振りのSブーストによるエース
- AS襷の初手置き(高速スピンや挑発持ち)
- HAS振りの食べ残し+身代わりビルドによる荒らし
こちらはポケモンバトルデータベース様から拝借しました。
現在(2024/3/5)のシーズン16と当時のシーズン10でそこまで大きな変動がなかったのでシーズン10の情報を置いておきます。
S14イダイナキバ
さて、今回紹介するのは中速トリルエースとしてのS個体値14イダイナキバです。早速個体を見てみましょう。
役割
中速トリルエースです。とは言ったもののSをそこそこ落としているので普通のトリルエースと似た運用が主になります。普通の相手に対してはトリックルームを絡めて戦っていき、低速ベースの相手にはそのまま出して上から殴ります。
強みの一つとして構築単位でテラスタルを柔軟に、わかりやすく使えることが挙げられます。先発のポケモンなどでテラスタルを使って数的アドバンテージを取れれば、トリルターンが枯れにくいため耐性変更のテラスタルがなくても十分戦えます。そうでない場合はイダイナキバの耐性変更テラスタルを用いてトリルターンが切れた後も行動してもらい、数的ディスアドをひっくり返していきます。
S14について
S15でも実数値は変わりません。とだけ先に断っておきます。
このとき実数値が99でちょうど無振りカイリュー(80族)-1の数値をしており、最低限の素早さを残しつつ通常の構築に対して基本的にトリル下で上から殴っていけるポケモンになれます。
ステロ+トリルのお膳立ての後に繰り出し、ほとんどのカイリューがテラスタルを切らなかったため、アイススピナーを打つだけでワンパンできていました。特にアンコカイリュー+眼鏡サーフゴーはカモで、俗に言う読まれないところからのeasy winを稼ぐことができます。
性格でSに下降補正をかけたらどうか、ということについては性格をゆうかん(A↑S↓)にするとS実数値が96となり、チオンジェンを始めとしたトリルを貼らずに戦いたいポケモンに対して上を取られる恐れが出てきてしまいます。そのため個体値を落としたほうが良いです。
技
確定枠:じしん・インファイト・アイススピナー
限られたトリルターンの中で相手を一掃できるよう、最低限の技範囲が欲しいです。アイススピナーは4倍弱点用。与ダメ計算については下で書きます。
選択枠:ちょうはつ or みがわり or ビルドアップ or サンダーダイブ
攻撃技は上の3つで十分なので、受け寄りの相手を崩すためのチョイスが基本です。と書いたのですが、知らないうちにサンダーダイブという技が増えていた今なら水ウーラオスに勝てるかもしれないので選択枠に入れました。この子結構やれます。じゃれつくだと技威力が足りません。
ぶちかましについて:正直なところ、地震でなくぶちかましなら落とせるのに、という相手にはインファイトで事足りていることが多いので、BDをむやみに下げないためにも地震がオススメです。
持ち物
火力を伸ばしつつ打ち分け可能なブーストエナジーで確定です。珠の上位互換。これがないと火力指数が足りなくなります。
テラスタイプ
初手に出してテラスタルを切り、毒菱回収の動きも取れるようにどくにしていますが、はがね・みず・フェアリーなどと選択です。基本的には相手の抜群技に対してテラスタルを使って一度受ける動きを取ります。
特に、トリルターンが切れた後にもう一度動ければ勝てる盤面などで役に立ちます。
「トリルターンを枯らさせない自信があるぞ、そういう構築を使うんだ」という強い意志がある人は かくとうやこおりなど ステラ で技のリーチを伸ばすといいと思います。
与ダメ計算
すべて古代活性でAが上がっている前提です。
火力指数は、
です。
▼クリックで表示
カイリュー
・HB特化に4倍アイスピで50.6~59.6%(マルスケを剥がせればどのカイリューも確定1発)
・H252B4に等倍インファでステロ込み102.3~116.0%
ハバタクカミ
・H4B252に地震で105.4~124.5%
炎オーガポン
・H252B4に等倍地震でステロ込み100.5~113.8%
・H108B4にインファイトで100.0%~(ASにちゃんと振っている個体はインファだけでほとんど一発)
水ウーラオス
・無振りにインファイトで84.0~99.5%(ステロ込みで乱数37.5%)
・無振りに地震で70.3~82.9%
・無振りに抜群サンダーダイブでステロ込み99.5~116.6%(ステロ無しで93.8~110.9%の乱数62.5%)
ディンルー
・H振りに抜群インファイトで93.9~110.7%
テツノツツミ
・無振りに地震でステロ込み108.3~124.3%
赫月ガチグマ(当時はいませんでしたが)
・H252B156に抜群インファイトで101.0~120.0%
・H252B4にステロ+地震+地震で101.4~118.7%
サーフゴー
・HB特化に抜群地震でステロ込み102.1~118.6%
霊獣ランドロス
・H252B4に威嚇込み4倍アイスピで98.0~116.4%
耐久面についてはSブーストのイダイナキバと変わらないので割愛します。
似たポケモンとの差別化について
イダイナキバと比べた際のメリット・デメリットについてそれぞれ記述していきます。
S実数値99の時点である程度差別化にもなっていますが、そこは置いておくとしてトリルエースとしての性能に着目してみます。基本的に、地面+氷の技範囲の広さと環境に対する十分な火力・読まれにくさが良い点だと思っています。
通常ガチグマ
メリット:空元気の一貫性に加え火力が高い
デメリット:火炎玉を発動させるために1ターンを要する・戦術が読まれやすい
赫月ガチグマ
メリット:ブラッドムーンの一貫性に加え火力が高い・一応先制技持ち
デメリット:戦術が読まれやすい・ハイボを打たなくてはならないターンがある
イダイトウ♂
メリット:お墓参りの一貫性に加え火力が高い・先制技持ち
デメリット:残数を減らす必要があるので動きの幅が狭まる・耐久が低い・戦術が読まれやすい
ドドゲザン
メリット:不意打ちによりトリルターンが枯れた後も強い・受けとしてのタイプが悪くない
デメリット:火力不足・残数を極力減らしたいポケモンなので動きの幅が狭まる
テツノカイナ
メリット:最大火力が高い
デメリット:技範囲が弱い
サンダーダイブを貰ったポケモンなのでこの子も考察の余地があるかもしれません。
メガクチート
メリット:火力が高い・不意打ちによりトリルターンが枯れた後も強い
デメリット:SVで使えない
強みを生かすために
ステルスロックとトリックルームがあると良いです。きあいのタスキによる行動保証を剥げるだけでなく、乱数が大きくずれる相手がたくさんいます。
シーズン10当時の私は初手のテラスタル+ステロ要員でお盆ドドゲザンを、トリル要員でミミッキュを使っていました。
最終的にトリルエースは通常のガチグマに取って代わられました。その時はミミッキュとの相性の良さに加えガチグマの空元気のほうが刺さっていると思ったので使いましたが、上で書いたように一長一短です。
おわりに
個体紹介は以上となります。興味を持った方は是非育成してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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