【SVシーズン13】環境トップで環境トップに勝ちたい!【最高レート2041】

SVシーズン13(レギュE後期:ブルベリ一部解禁)で使用した構築を紹介します。使用率の高いポケモンを使って勝つことを目標に頑張りました。

レギュレーションが変わるのと疲れているのもあってなるべく簡潔にまとめます。最後に勝てなかったので反省多めです。





構築の概要

トップメタが匿名性やパワー込みで強すぎると有名なこの環境ですが、今シーズンは使用率の高いポケモンをうまく使うことで、噛み合いによる負けを減らしながら戦いたいと思い構築を組み始めました。

チョッキ水ウーラオスの高い先発性能+相性の良いガブリアス

最上位のパワーが高いポケモンとしてパオジアン・カイリュー・ハバタクカミ・水ウーラオスあたりが挙げられると思います。この4匹の中のテラスタルを考慮した相性関係からチョッキ鋼テラス水ウーラオスであればどの対面になっても悪くない仕事量が果たせると思い、とりあえず投げられる初手枠として採用しました。

具体的には以下のように動いていました。

  • パオジアン→サイコファング採用が増えたことでドレインパンチが通りやすい。抜群テラバーストは中乱数で落ちてしまいますが、霊も合わせてテラスタルを切られたのは2割程度でした。

  • カイリュー→そもそも初手に出されにくいです。出された時はいかさまダイス持ちが多く下からアイススピナーが安定しました。もちろん並びでこだわりハチマキが見えるときは鋼テラスタルを切るなどします。(違和感を持った方がいると思いますが、これはその通りで初手電磁波カイリューが非常に厳しいです。)

  • ハバタクカミ→ブーストエナジー型であればムーンフォースを耐えながらすいりゅうれんだを打つことができます。持ち物がわからない場合はこだわりメガネをケアしてテラスを切らざるを得ないが数が少ないので悪くはありません。並びで眼鏡を切れるときは素で突っ張ることもありました。

  • 水ウーラオス→相手がインファイト採用であれば下からドレインパンチで良い噛み合いをします。ミラーも多々発生しましたが裏のハバタクカミとあわせて別に悪くはない展開になります。初手剣舞やビルドアップにあまり当たらなかったのは運が良かっただけかもしれません。

さて、初手の水ウーラオスが戦いたくない相手の一番大きなウェイトを占めるものが電磁波+再生技です。更に言うとそういった型のカイリューやサーフゴーです。最もいやらしいところは見せ合い段階で型が判別できないかつ使用率が高いことです。それらに対しアドを稼がせてそのまま負けるわけにはいかないので、パワーのある基本選出の中に組み込めるかつ電磁波持ちにアドを取り返せるオボンのみガブリアスを採用しました。

水ウーラオスガブリアスと来て残り1枠には「テラスタルをほとんど必要としない」「相手の積みを止められる」「ガブリアスが動きやすい盤面を作れる」という要素が欲しかったです。それらを満たすポケモン電磁波+挑発のBSハバタクカミ以外いなかったのでハバタクカミを採用しました。

「ウーラオスで対面五分取って、ハバタクカミで相手2体目に炎・毒・鋼テラスタルを切らせて、ガブリアスでそれを処理しラス1に対してこちらだけテラス権が残った状態で1on1を挑む。」というのが理想ムーブです。

ここまでで見にくい受けを倒せるようにはしましたが、見え見えの受けに対して水ウーラオスを出したくないのでヘイラッシャやモロバレル入りの構築に対して1匹で試合を終わらせるポテンシャルを持つ身代わり持ち毒テラスキョジオーンを採用しました。こうすることで一度クッションに来たモロバレルの脱出パックリーフストームに対して身代わりを残して裏と対面できます。

残りの2枠について、初手の水テラスポケモンや炎・水オーガポンが嫌だったので、毒菱オオニューラゴツゴツメットカイリューを採用することで元々サブプランであったキョジオーンを更に強く使えるようにしました。毒菱やキョジオーンが刺さっている構築にeasy winを取れるのは感触が良かったです。

こうして 水ウーラオス+ハバタクカミ+ガブリアス と、 オオニューラ+キョジオーン+カイリュー という2軸の構築が完成しました。

個体紹介

水ウーラオス

初手の噛み合いが良いポケモンです。

一般的なチョッキ水ウーラオスです。上で書いたように環境トップに対する噛み合いが良い駒として採用しました。
他にもH振り炎オーガポンに対しては水流連打→アクアジェットと動くことで裏のハバタクカミ圏内に押し込めたり、拘り持ちのサーフゴーに対しては相手がCSであれば対面で勝つことができたり、更には終盤増えた眼鏡テツノツツミのフリーズドライさえも確定で耐えることができます。

ラスタルについて、このポケモンで相手に水テラスタルを切らせてしまうとその後のこちらの立ち回りが苦しくなってしまいます。そのためなるべく水テラスを持ちやすい相手(主に地面タイプ)に投げないことが重要だったのですが、構築をうまくまとめることができず柔軟に動くことができませんでした。

最終盤ではテツノカイナを始めとした単純に水ウーラオスに有利な駒が増え、動かしにくさを感じました。

ガブリアス

カイリュー+サーフゴーの電磁波に負けないかつパワーが高い対面+積み駒として採用しました。

Sを最速カイリュー抜き、Aを11nに近い偶数にして残りHです。

ウーラオス+ハバタクカミで勝ち切れないよーという時に破壊してもらいました。採用理由である電磁波カイリュー・電磁波サーフゴーにはなかなかの強さを誇り、後述するハバタクカミとの攻めにおける相性の良さから核の一端を担ってもらいました。

相手の裏にハバタクカミがいるときはシャドーボールを耐えるために体力を半分以上保ちたいのでオボンのみが特に強く生きますが、いかさまダイスにすると剣舞+スケイルショットで無振りウーラオスを倒せるようになるので一長一短です。

Sを146に設定しましたが、ブーストハバタクカミに対してミラーで麻痺を入れてから上を取れるよう、154(準速)まで上げる選択肢もありました。他の数値が落ちるのでやりたくありませんでしたが候補としては悪くないと思います。ウーラオスにも勝ちやすくなるはずです。

ハバタクカミ

基本選出の穴埋め枠です。

水ウーラオスの仕事結果をそのまま引き継ぎ、裏のサポートをしてもらいました。

ラスタルを切る盤面はほとんど存在しませんが、タイプは一応電気にしました。ハバタクカミミラーで裏にテラスタルがいらないときに確実に勝ちに行ったり、麻痺から展開する構築(フワライド・クエスパトラなど)に対してめっぽう強く出ることができました。

ハバタクカミを使って相手に炎・鋼・毒テラスタルを切らせることができれば、裏のガブリアスで簡単に処理することができます。

一般的なブーストハバタクカミなので特筆すべきことはありません。HD霊獣ランドロスに何もできないのが最も苦しいポイントでした。

キョジオーン

拘り+クッションや受けに勝つため採用しました。

Sを同族意識で12だけ振りました。同族で上を取られたのが2回、同速が1回あったのを除けば他はすべて上を取ることができました。

脱出パックモロバレルリーフストームに対して毒テラス身代わりと動いたり、さらにはテラスタルを切らずともママンボウクイックターンを身代わりが耐えられるなど、クッションに対して身代わりを置いて裏に負荷をかけていくことができました。

また、受けループに対しても身代わりを置いてからしおづけ連打することでほとんど勝つことができます。

ラスタル前後で地面が一貫するのが嫌なポイントですが、毒の耐性の優秀さを選びました。

私はこのポケモンがとても好きなのですが、今まで最終構築に入ったことがなくあまり使用経験がありませんでした。そのような経緯もあり、今回初めてたくさんキョジオーンを使うことができてとても嬉しいです。もっとうまく動かせるようになれば更に楽しくなるんだろうなあ。

カイリュー

キョジオーン軸を強く使うために必須なポケモン

今までこの型を触ったことがありませんでしたが、性能はとても面白かったです。電磁波でSが逆転すればたちまち羽連打で有利を作れ、相手の引きで不利になりにくいのが良かったです。

オオニューラ

毒菱枠として採用しました。

最速にすることで、相手の準速パオジアンを無償突破できます。(霊テラスタルを切られると即負けにほとんど等しいですが1度だけしかされなかったのでそこはご愛嬌。)

特にねこだまし→どくびしと動いた後、後ろに引いて残数を保つ動きが強かったです。TODの際に有利になりますし、体力1でも残しておく価値の高いポケモンでした。

陰ながら初手オーガポンやガチグマ、水ディンルーを牽制していたつもりですが効果が実感できるほどではありませんでした。残念。

選出

表選出→水ウーラオス+ハバタクカミ+ガブリアス

裏選出→オオニューラ+キョジオーン+カイリュー

です。なるべく表選出をするようにし、拘り+クッションには裏選出をベースに考えました。

受けループにはキョジオーン+カイリュー+@1で出していました。グライオン入りの場合は初手水ウーラオスから入ってキョジオーンに即引きしていました。グライオンを1度引かせ、キョジオーンがしおづけ連打をし、隙を貼って身代わりを貼るようにしていました。

重いポケモン

  • ラス1ウーラオス(悪・水):対面性能が高すぎてガブリアスでは殴り勝つことが難しいです。

  • テツノツツミ+霊獣ランドロス+テツノカイナ:終盤に特に多かった並びです。ウーラオスがテツノカイナ後投げから処理されてしまうため、動きにくかったです。霊獣ランドロスがいることでハバタクカミの中継ぎ性能も失われてしまいます。
    キョジオーンを出しても霊獣ランドロスが厳しいのと、眼鏡テツノツツミの押し付けに対してハイドロポンプ避けを祈らざるを得ない場面が多々ありました。

  • 電磁波持ちのカイリュー・サーフゴー:ガブリアスで誤魔化しているつもりでしたが、相手が持つ引きの選択肢とあわせて一筋縄ではいかない試合展開になりがちでした。

  • キョジオーン:こちらが瞬間高火力による崩し枠を用意していないこともあってどちらの選出をしても相手の取り巻き次第では容易に負けてしまいます。

  • 隠密マントサーフゴー:オオニューラ+キョジオーン+カイリューが何もできなくなってしまうのが辛いです。見せ合い画面で持ち物が全くわからないのも辛さに拍車をかけています。

  • 毒タイプ+隠密マント入りの受け:毒菱が入らないことに加えキョジオーンでも詰められないので無理です。

  • 水オーガポン・マリルリ:表選出で相当不利を取る相手なので当たりたくありませんでした。

  • コノヨザル:オオニューラを出すにしても水ウーラオスを出すにしても不利であるため、初手ハバタクカミなどしていましたが厳しかったです。オオニューラでフェイタルクローを打ってカイリューに引く動きをしていました。

所感

最高レートの2041.114は12/30の時に達成して、それ以降は伸ばすことができませんでした。終盤にかけてこの構築が動きにくくなっていった印象です。自然に良い噛み合いを起こす構築を目指していたはずが頑張って噛み合わせなければいけなくなっていました。

ただ環境トップを握って環境トップに勝とうとする試みはやっていて非常に面白かったので、案が思いつけば積極的に取り組んでいきたいと思います。

マッチングした方対戦ありがとうございました。レギュレーションが変わりますが、来期こそ頑張って結果を残したいです。

証拠:

おわりに

構築紹介は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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