【剣盾シーズン31】おねむなオーガとグッドスタッフ【最終207位】

剣盾シーズン31(GSシングル)で使用していた構築を紹介します。

最高193X、最終1906、207位でした。



構築の概要

パワーの高い一般枠、サンダー+ランドロス

この環境では禁伝が主なエースであり、相手の禁伝に明確に有利なポケモンがいると戦いやすいと感じていました。しかし6匹だけでは全対応が難しく、対面処理などで誤魔化さなくてはならないケースが多発します。
そこで、受けにくくパワーの高い一般枠を採用することで相手が全対応できない状態を常に作り出そうという考えのもと構築を組み始めました。

そこで一度ダイジェットを積んだら相手を壊滅させうるサンダーランドロスを採用。アタッカーにしたとき珠への依存度が高いサンダーに珠を、そうでないランドロスには次点でパワーの出るチョッキを持たせました。

対応範囲の広いカイオーガ+ザシアン

上の理由から禁伝枠も高いパワーが必要です。しかしそのような禁伝には明確に受けが利くポケモンがいくらか存在し、それらのポケモンは欠伸や電磁波によるサポートが優秀で後出しから展開を許してしまいがちです。そこで瞑想ねむカゴ型カイオーガがその問題を解決しうると考え採用しました。

このままでは素早さが90~100族と固まっており、高速ポケモンによるビートダウンが厄介であったためHSザシアンを採用しました。このポケモンはヌオーに明確に受けられてしまいますが、前述のカイオーガで後続まとめて貫けると判断し懸念なく採用しました。

これらの禁伝はサンダーやランドロスと攻撃面での相性補完が優れており、必ずしもダイマックスを必要としないというのもポイントです。

構築の穴を埋めるラッキー+ヌオー

上の4体で多くのポケモンを相手することができますが、メタモンカイオーガ・サンダー・マンムーなどの苦手なポケモンが多くいると押し負けるケースが出てきてしまいます。
そこでそれらのポケモンに消極的な動きを取らせられるだけでなく、相手のダイマックスターンを枯らすクッションや、甘えるや欠伸による起点作成といった柔軟な動きができる点に着目しラッキーヌオーを採用しました。

個体紹介

ザシアン

ザシアン@くちたけん(ふとうのけん・ようき)

199(252)-190(0)-135(0)-90(0)-136(4)-220(252)

きょじゅうざん/かみくだくワイルドボルトつるぎのまい

ぽけっとふぁんくしょん!
(けんのおう時の実数値です。)

努力値同族意識のHSです。対面でザシアンを上から殴れるポケモンがこちらの構築に存在しないため、ミラーで上を取るということは他の構築以上に大切なことでした。

技は多くの相手に撃てるきょじゅうざん、バドレックスやヌケニンへの打点となるかみくだく、ホウオウや水タイプ全般への打点となるワイルドボルト、相手を崩すことができ自身が抜きエースにもなれるつるぎのまいとしました。
噛み砕くの枠は初めはインファイトで使用していましたが撃つ機会が少なく、重い黒バドレックスに抗えるよう変更しました。好みの範囲ではありますがいずれにせよ全対応の難しさを感じさせられます。

じゃれつくを採用すると相手のサンダーや水地面のポケモンにある程度強く出られるようになりますが、それらに対してはザシアンで削って裏を通すという動きを安定させられていたので特に問題はありませんでした。

相手を削る役割が強かったですが、裏のサポートから剣の舞を積み、試合を終わらせることも多々ありました。

カイオーガ

カイオーガ@カゴのみ(あめふらし・ひかえめ)

183(60)-×( )-111(4)-222(252)-161(4)-134(188)

ねっとう/れいとうビーム/めいそう/ねむる

ぽけっとふぁんくしょん!

本構築の大黒柱であり多くの試合を勝利に導いてくれたポケモン。瞑想+眠る+カゴの実によりガマゲロゲやラッキー、トリトドンによる安易な受けを許さず、ムゲンダイナやWキュレムまでも起点にすることに成功しました。

努力値は汎用性を落とさないためにC特化、準速80族抜き抜き、残り耐久です。
技は命中安定かつ追加効果によりTODにも強いねっとう、水技と相性補完に優れたれいとうビーム、受けを許さない肝となるめいそうねむるで確定です。

カイオーガというポケモンは珠や眼鏡といった火力補助アイテムを持たせない限り特殊受けのポケモンに対処されやすいため、瞑想の採用により見れる幅が大きく広がるポケモンだと考えています。
瞑想を採用する場合、現環境では珠や残飯を持たせるケースがほとんどです。まず珠は一般枠の都合上採用することができませんでした。次にこの構築は麻痺を積極的に撒く構築ではなく、HBに努力値を割くと汎用性が失われるため残飯+身代わりの型も採用しにくいです。

そこで眠る+カゴの実なら最低限のパワーを持ちつつ、動きの自由度を上げられることに気づき採用しました。相手の想定外の回復ソースは非常に強く、ダイマックスを眠るで枯らす動きや、TODにおいて有効に働くなど様々な副次的効果が得られました。

こちらがシーズン31でのカイオーガの採用率です。ねむる、カゴのみ共に圏外ですがもっと使われて良いほどのポテンシャルがあるはずです。

この表はポケモンバトルデータベース様からお借りしました。ありがとうございます。

サンダー

サンダー電@いのちのたま(せいでんき・おくびょう)

165(0)-×( )-106(4)-177(252)-110(0)-167(252)

ライジングボルト/ぼうふう/ねっぷう/はかいこうせん

ぽけっとふぁんくしょん!

一般枠最強の特殊ダイジェッター。
努力値は激戦区である90族を抜くために臆病CSで採用しました。

技はダイマ時の火力を評価したライジングボルト、ダイジェットの媒体となるぼうふうナットレイに撃て天候操作もできるねっぷう、サンダーミラーでの回答となるはかいこうせんです。
ダイウォールを使用したいと思う場面も多かったので、後者2つを身代わりや羽休めといった技に変更してみても良いかもしれません。これも好みの範囲でしょう。

ダイウォールを持たないため選出する際は初手ダイマックスの動きになることが多かったです。カイオーガ入りに対してダイマオーガをザシアンで削った後、サンダーのダイマックスで切り返す動きもいくらか行いました。

ランドロス

ランドロス霊@とつげきチョッキ(いかく・ようき)

165(4)-196(244)-111(4)-112(0)-101(4)-157(252)

じしん/そらをとぶいわなだれかわらわり

ぽけっとふぁんくしょん!

サンダーに珠を奪われたポケモン。H振りザシアンにダイマックス無しで勝てなくなった代わりに珠サンダーにダイマックスを切り合って勝てるようになりました。
チョッキは他のアイテムに比べ持ち物による数値の上昇幅が大きく、アタッカーランドロスにとってパワーを高くするということを考えたとき、珠の次に候補に挙がっておかしくないと考えています。
努力値はサンダーと同じく激戦区である90族を抜き、+1でザシアンや黒バドレックスを抜くために陽気ASで採用しました。

技はじしんそらをとぶまでは確定として岩技は命中が比較的高いいわなだれ、ラストには壁展開にeasy winできるかわらわりを採用しました。
この構成にすることでホウオウ軸に強く出られるようになったのも大きなメリットです。

珠サンダーを初めとした特殊ATとの打ち合いに強いのはもちろん、特殊技のダメージから相手がHBランドロスだと思い込んでくれ高火力が刺さるケースがあり、ここでもチョッキの利点を感じることができました。
特性・技範囲・種族値・タイプどれも申し分なく、禁伝級のスペックを持つポケモンでした。

ラッキー

ラッキー@しんかのきせき(しぜんかいふく・ずぶとい)

325(0)-×( )-62(252)-×( )-157(252)-71(4)

ステルスロック/あまえる/うたう/タマゴうみ

ぽけっとふぁんくしょん!

環境に一定数いるノーウエポンラッキー。
ノーウエポンに強い拘りがあるわけではなく、ステルスロックの枠は削りの速さを重視した地球投げや裏のポケモンを通していきやすくするための電磁波と選択です。

ヌオーを選出していないとき、特殊アタッカーに対して繰り出した後ザシアンバック読みの甘えると居座り読みの卵産みなどの択が生まれてしまい、扱いの難しさを感じました。
もちろん甘えるや歌うから裏のアタッカーに繋ぐ動きは無難に強かったです。物理方面も数値が高く、多くの相手に対して仕事をしてくれ頼りになりました。

ヌオー

ヌオー@ゴツゴツメット(てんねん・ずぶとい)

202(252)-×( )-150(252)-×( )-86(4)-55( )

どくどく/あくび/まもる/じこさいせい

ぽけっとふぁんくしょん!

ラッキーに続きヌオーもノーウエポン。
毒々による崩しが偉く、受けポケモンと対面したときに一方的に有利が取れたのが強かったです。カイオーガより早くトリトドンに展開された際にこのポケモンでよく毒々を撃っていました。
地震が欲しかった場面はほとんど無く、この技構成で完結していたように思います。

しかし素の数値は低くHP管理がシビアでした。また環境に対策が蔓延っており容易に崩されるため選出率は低めでした。

選出

基本選出はなく、相手に合わせた柔軟な選出をしていました。その中でも良く行った選出を2つ挙げます。

1. + ( or )
最もパワーが出る選出です。サンダーを選出する際はサンダーを先発にしていましたが、ランドロスの場合は先発はザシアンorランドロスでした。

対応範囲が広い分、どのポケモンを残さなければならないのか判断しながら行動を選択することが特に重要です。

2. + ( or )
ランドロスとラッキーの2体で禁伝枠の起点や一貫を作る選出です。相手にすいすいであろうガマゲロゲがいた場合はこの選出をよく行っていました。

他、メタモンを重く見るときは裏にヌオーを控えさせるまたはザシアンをラス1にとっておく、ゼルネアス入りに対してはザシアンを必ず後発にする、そうでない日食ネクロズマ入りには先発ザシアン裏にカイオーガを置くなどある程度決めておいた部分もありました。

所感

ねむカゴカイオーガが信じられないほど強く、5桁で停滞していたところから無敗で3桁まで到達でき途中まで順調にレートを上げていました。
しかし、
・環境に多い黒バドレックスやガマゲロゲが重い
・試験期間が最終日に被っている
このような状況だったのと、キリ良く100勝時にレート1900に乗れたため27日時点で早めに撤退しました。

まだまだ改善余地の多い構築だと思います。この構築の完成度を高めていきたい一方で全く異なる軸も使ってみたい気持ちもあるのでどうしようかなあ。
デフレが激しくなっていますが剣盾中にレート2000を達成したいので、良い構築を思いつき次第またランクバトルに潜ろうと思っています。

おわりに

構築紹介は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。

いぶ..A∀ (@painporyz) / Twitter